お世話になっております、オフィス回復ドットコムです。
池袋を中心に関東一円範囲で「内装工事」「原状回復工事」をメインにお手伝いさせていただいております。
今回は、いつもと趣向を変え、
安全パトロールとは? 何をして、何を見ているのか
というテーマでお話させていただきます。
テーマの都合上、ざっくりとではありますが、内装工事以外を含む建築工事全体について触れさせていただいている箇所もございますのでよろしくお願いいたします。
安全パトロールについて簡単な説明の後、どういう部分を見て実施されているのかを説明していきます。
安全パトロールとは?
安全パトロールとは、現場の安全を守るために、各業者の担当者が実際に現場をパトロール(巡回)し、安全面において問題が発生していないか確かめることです。
現場の人たちでは「安パト」などと略称で呼ばれることもあります。
(元請の安全担当自身が行う場合もあります。)
現場がスタートする時、元請はそこで行われる工事において
ありとあらゆる危険性を洗い出し、そこから各工事の業者へ作業をお願いします。
しかし、業者ごとのやり方や、想定外の事象が発生していくことが多々ある現場では、工程の中で一定の区切りを迎えるごとに(迎える前に)
改めて、各業者の目線でパトロールを依頼し、
想定している安全基準を保てているか確認することが一番安全で、手っ取り早いということになります。
そこで、安全パトロールと銘打ち、元請から各業者の監督者へ、
「現在の現場の状況で〇〇と定めた安全の基準は満たせているのか、また改善点はないか見てきてほしい」
と依頼させ、現場の安全を確保することで、施工の品質も保っているのです。
どのような事をチェックしているのか?
どのような事をチェックしているのかは、結論から申し上げますと
工事の進捗状況や、業者により異なります。
しかしながら、「安全パトロール」なので、すべて安全に関連する事柄をチェックしていくことになります。
基本的には、
- ・工具などの点検、チェック状況
- ・作業手順が適切に設定されているか、またその通りに実施されているか
- ・作業箇所や作業範囲の安全が保たれているか、またその安全を保つ方法は適切かどうか?
- ・上記に付随して、整理整頓、清掃などは実施されているか?
などの項目を元請から、各業者の監督者へチェックさせています。
通常、安全パトロールにはチェックする箇所を元請が定めさせ、各業者の監督者はその評価をし、酷いところは是正するようにします。
なお、多くの元請業者において「チェックリスト」が作成され、それに沿って評価を下していきます。
補足として、「安全パトロール 点検表」などとインターネットで画像検索をすると
様々な業者が過去に使用したチェックリストがヒットします。
テンプレート以外の、実際に使用されているものは勝手に印刷し使用してはいけませんが、どんな項目を他社がチェックしているのかの参考にはなるかと思われます。
上記の箇条書きをなるべく内装工事に当てはめ、列挙していきます。
工具などの点検、チェック状況
内装工事においてもたくさんの工具を使用します。
工具に関する当ブログ過去記事はこちらにまとめられておりますので、
ご興味がございましたらご覧いただければ幸いです。
今回は、ざっくりと紹介させていただきます。
足場関連
(脚立、立ち馬、踏み台など)
立ち馬。天板に乗っての作業を前提とした足場で、天板部分や脚部を伸長し、高さや長さを変えることができる。(長さなどは変えられないタイプもあります)
工具には通常、耐用年数が定められており、その期間を超えて使用してはいけません。
使用している足場がその年数を超えていないか、またメーカーが推奨する点検方法にて、
きちんと動作し、ロックされるか、摩耗などしていないかをチェックします。
また、錆びついていたり泥が入り込むなどで動きが悪くなっていないかチェックし、
状態に応じて清掃、整備させます。
工具関連
(カッター、インパクトドライバー、その他工事に使用する電動、手動工具)
足場と同じく、工具にも耐用年数が定められているものがほとんどです。
それらを超えて使用していないか、また定期的なメンテナンスが行われているかを確認します。
作業手順が適切に設定されているか、またその通りに実施されているか
同じ工程を任されていても、危険な状況は現場に応じて、また進捗状況に応じて変わっていくものです。
そこで、元請は初めに、各業者へ現場に入場する際、
「どのような手順でどう施工していけば安全かつスムーズに行えるか」を定めさせます。
それを、改めてきちんと手順が設定されており、それを守って実際に作業員が作業をしているのかパトロールさせます。
例えば、「この箇所の天井材施工の際は〇〇cm以上の立ち馬を使用し、脚立は使用せず、作業員が一人で作業することがないようにしなくてはならない」
という作業手順があったとします。
安全パトロールでは、それらが現場において本当に正しい手順なのか、
またその手順が守られているかをチェックしていきます。
別の現場で正しいとされていた手順であっても、今回の現場で、なおかつ現在の状況ではそれが一番安全とは限りません。
問題に感じた場合は違う方法を検討しなければなりませんし、正しかったとしても守られないのであれば意味がないので、守られるようにするにはどうしたらよいか検討します。
作業箇所や作業範囲の安全が保たれているか、またその安全を保つ方法は適切かどうか?
弊社施工の現場にて、足場頭上部分に「頭上注意」のテープを貼り、注意を促している。
作業をする箇所は、その多くが作りたての建物であるため
足元や頭上、開口部、または他業種との作業範囲と被っているなど、
多くの危険が潜んでいます。
そこで、安全パトロールにてそれらが「なるべく安全に、正しく保てているか」や、
「どのように確保されているか」を確認します。
例えば、「〇月〇日での作業において、天井工事を設備業者と同室にて作業があるが、事前に打ち合わせを行い、どうしても同時刻に近くで作業する際は、設備業者は東側の箇所、内装工事では西側の箇所から、声掛けをした上で作業を行う。」
などという決め事を行ったとします。(あくまで一例であり、安全を保つうえで正しい方法とは限りません。)
それらの決め事がきちんと守られているか、また、もっと安全な方法・対策がないか考えていきます。
上記に付随して、整理整頓、清掃などは実施されているか?
現場、工場には5Sという言葉があります。
それぞれ、整理・整頓・清掃・清潔・躾 の5つを指すのですが、
それらが安全という面から実施されているかをチェックします。
今回はざっくりとした説明に留めさせていただきますが、
- 材料の搬入口~現場までの通路がきちんと区画されているか(整理)
- 足元にはつまづきそうな廃材や、道具などが放られていたりしないか(清掃)
- また、それらが周知されているか(躾)
などが挙げられます。
5Sの一つ、清掃(掃除)は、見た目の美化だけでなく廃材などで足を怪我しないためにも行われます
もちろん、定められた工期に間に合わないということがあってはならないのは第一ですが、
労働災害(労災)が発生し、作業員の手が止まってしまい現場も止まってしまう、
また元請の立場としてイメージダウンに繋がってしまうこともあるなど、
安全を疎かにして良いことは一つもありません。
5Sの正しい実施は理にかなっていると言えるでしょう。
まとめ
以上、簡単にではございますが安全パトロールとは何か、
また安全パトロールで何を見ているのか説明させていただきました。
以下に簡潔にまとめますと、
- ・安全パトロールは元請もしくは、元請が各業者に依頼し、現在の現場の状況で可能な限り安全な方法、状態で工事が行われているか現場で確認する活動を指す
- ・その名の通り、安全に関する項目を複数の観点でチェックし、前もって作成したチェックリストに基づき評価を下す
- ・現場の安全を保つことで労災による工期の遅れや、イメージダウンなどを防ぐなどの役割を果たしている
となります。
現場で働く職人の方々の観点からは、安全パトロールは
「作業の効率を妨げる、鬱陶しい風習」のように思われていることが多い気がします。
しかしながら、元請業者は下で働く業者が皆ケガが無く、最後まで終わることができるよう努めなければなりません。
安全は元請・下請関係なくすべての人のために必要な事項であることを
理解していただければと、私も思っております。
そして、安全を守ることでスムーズに工事が進むことがある と感じることも
たくさんあります。
弊社でも日々安全を守り、労災が起こらないようこれからも気を引き締めてまいりたいと思います。
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